「設立時発行株式数」とは?
「設立時発行株式数」とは、株式会社設立の時に発行する株式の数です。
株式会社設立の際には、資本金と共に、決定しなくてはなりません。
設立時発行株式数を決定するためには、1株の価値を決定する必要があります。
つまり、1株当たりの価格が何円になるのか、ということです。
単価につきましては、1株いくらにしなければならないという決まりはありません。
一般的には、1万円、3万円、5万円というケースが多いと思います。
例として、
①100万円の資本金がある会社の場合、1株当たり単価を1万円としたら設立時発行株式数は100株となります。
②100万円の資本金がある会社の場合、1株当たり単価を5万円としたら設立時発行株式数は20株となります。
このように、資本金に対して1株当たりの単価をいくらと定めるかによって、設立時発行株式数が決まります。
1株の価額や発行済株式数は、定款に必ず記載する必要があるわけではありません。
しかし、通常は記載することが多く、登記の際には必ず「発行済株式の総数」を記載する必要があるので、決めておく必要があります。
設立時発行株式の総数は、原則として、発行可能株式総数の4分の1を下回ることができません。
しかし、公開会社でない場合(つまり、定款においてすべての株式につき、譲渡制限がつけられている株式会社)は、発行可能株式総数の4分の1を下回ることができます。
中小企業の多くは「公開会社でない場合」にあたりますので、あまり気にする必要はないと思います。
発行可能株式総数につきましては、次回書いていこうと思います。
今日はここまでです。
閲覧ありがとうございました。